2026年07月31日

市場動向

「熊本・北海道から始まる半導体新時代「最先端エリアの魅力とビジネスの可能性」セミナー」を開催しました (5/15)

2026年5月15日(金)、RISE GATE NIHONBASHIにて、肥後銀行、北洋銀行、RISE-A共催による「熊本・北海道から始まる半導体新時代『最先端エリアの魅力とビジネスの可能性』セミナー」を開催しました。
本イベントには、RISE GATEにて約150名(オンライン参加 約490名)が参加し、熊本・北海道の半導体産業集積を起点とした地域成長と、次世代エコシステム形成の可能性について、自治体・企業・金融機関それぞれの視点から多面的な議論が行われました。会場では、半導体産業の現状に加え、関連企業の集積、インフラ整備、人材育成、研究開発、産官学連携、まちづくりなど、先端産業を支える地域づくりの最前線が共有されました。

開会・オープニング:熊本・北海道の状況について

肥後銀行・北洋銀行

イベントは、肥後銀行 並びに 北洋銀行による講演からスタートしました。
肥後銀行 産業イノベーション推進部 半導体クラスター推進室長 阿津坂氏からは、熊本県における半導体産業の歴史や、TSMC(JASM)進出による地域経済への波及効果についてご説明がありました。また、TSMC進出を契機に熊本エリア全体で産業構造の変化が進んでいることが共有されました。
北洋銀行 常務取締役 米田氏からは、北海道におけるRapidusプロジェクトを中心とした取り組みについて触れられました。北洋銀行によるRapidusへの出資や、千歳市との包括連携協定など、地域金融機関として次世代半導体産業を支援する取り組みが紹介されました。

TSMC進出に伴う熊本県の取り組み

熊本県 商工労働部 産業振興局長 中島 一哉 氏

続いて、熊本県 商工労働部 産業振興局長 中島 一哉氏より、「TSMC進出に伴う熊本県の取組み」についてご講演いただきました。講演では、“シリコンアイランド九州”として発展してきた熊本県の歩みを踏まえ、TSMC(JASM)進出による経済波及効果、交通・住宅などのインフラ整備、人材育成、地下水保全に関する取り組みが紹介されました。また、JASM周辺道路の渋滞解消に向けた道路整備や、社会資本整備に関する国への要望活動など、急速な産業集積に対応するための地域インフラ強化についても具体的に紹介されました。さらに、「くまもとサイエンスパーク推進ビジョン」に基づき、産学官連携による研究開発拠点形成や、半導体関連企業のさらなる集積に向けた取り組みについても説明いただきました。

千歳市と次世代半導体プロジェクト

千歳市 次世代半導体拠点推進室総務課長 塚田 啓介 氏

次に、千歳市 次世代半導体拠点推進室 総務課長 塚田 啓介氏より、「千歳市と次世代半導体プロジェクト」と題しご講演いただきました。Rapidusの立地決定以降、千歳市では関連企業の集積、インフラ整備、住宅・ホテル開発など、まち全体に大きな変化が生まれていることが紹介されました。加えて、研究・開発・製造が一体となった世界的な半導体拠点形成を目指す取り組みが共有されました。人材育成、新工業団地整備、産学連携なども推進されており、半導体産業を核とした新たな都市成長の方向性が示されました。

三井不動産サイエンスパーク 熊本プロジェクト

三井不動産株式会社 ソリューションパートナー本部 産業ソリューション開発部長兼熊本分室長 須永 尚 氏

三井不動産からは、「熊本サイエンスパークプロジェクト」について説明しました。
講演では、半導体産業を支える“産業デベロッパー”として、三井不動産が目指すサイエンスパークの考え方を紹介しました。また、熊本県・合志市と連携して推進する「イノベーション創発エリア」では、R&D施設、共同利用型クリーンルーム、インキュベーション施設などを整備し、先端半導体エコシステム形成を目指していることを説明しました。さらに、台湾研究機関や国内大学との連携、RISE-Aを活用したコミュニティ形成などを通じ、国内外プレイヤーがつながるサイエンスパーク構築に向けた取組みを紹介しました。

先端半導体が開く未来とRapidusの挑戦

Rapidus 株式会社 代表取締役 専務執行役員 オペレーション本部長 清水 敦男 氏

Rapidus株式会社 清水敦男氏より、「AI時代における先端半導体の重要性とRapidusの挑戦」をテーマにご講演いただきました。
講演では、AIの急速な進化によってデータ処理需要が飛躍的に増加する中、日本における最先端ロジック半導体開発の重要性について説明がありました。
また、北海道・千歳における拠点整備、先端パッケージ研究や、若手人材育成への取組みについても紹介されました。

ネットワーキング (名刺交換会)

講演終了後には、現地約150名の参加者によるネットワーキングおよび名刺交換会が行われました。会場では、半導体関連企業、自治体、金融機関、研究機関など、多様な立場の参加者が活発に交流し、新たな連携や共創に向けた意見交換が随所で見受けられました。イベント後のアンケートでは、「熊本・北海道の現状や取り組みを体系的に理解でき、大変参考になった」「半導体産業だけでなく、インフラ整備やまちづくりの視点も興味深かった」といった声が寄せられ、セミナー内容に高い評価をいただきました。本セミナーを通じて、熊本・北海道における半導体産業集積の最前線と、産官学連携によるエコシステム形成の可能性について、多くの知見と交流の機会が創出されました。RISE-Aでは、今後も半導体産業をはじめとした先端産業分野における共創・交流を促進し、新たな産業イノベーション創出に取り組んでまいります。